ライナーノーツ~Satoru(MELT4)
俺は小さい頃からプロレスが大好きだった。棚橋やオカダの試合を観て、相手の技を全力で受ける姿勢や、観客を魅了する華やかなエンタメ性、そして力強くも賢く緻密な技に夢中になった。
この曲 Champions (We are the One)は、そんなプロレスへのリスペクトを込めて作った1曲だ。この曲は、リングで戦う選手たちの応援歌であると同時に、日常で懸命に頑張っているすべての人々への応接歌でもある。
立ち上がり、戦い続ける姿勢は、リングの上だけじゃない。だからこそ、「We are The One」というメッセージをこの曲を通じて届けたかった。
歌詞はいつものように、海外のロック・メタルバンドからの影響を反映した英語歌詞と、日本のメタルバンドとしての個性を際立たせる日本語歌詞を織り交ぜて書き上げた。
冒頭のリフは元々シンセサイザーで作ったものだった。しかし、バンドメンバー全員で話し合い、最終的には MELT4らしいバンドアンサンブルに仕上げた。
ギター、ベース、ドラムが一体となり、さらに和らしいシンセやラウド、ラップの要素が融合することで、シンプルかつ力強いメタルサウンドに新しい魅力を加えている。
またこの曲にはストリングスのアレンジも追加し、楽曲の中でより豊かな感情を生み出し、ライブパフォーマンスの緩急を演出している。
特にラストの転調後のツインリードでは、ストリングスも壮大に奏でることで、ドラマティックな締めくくりを表現している。
この曲でのリフワークは徹底的にこだわった。影響を受けたのは、Metallica: The Memory Remains や Pantera: Im Broken、そして Audioslave: Cochiseといったシンプルで力強いリフが印象的な楽曲たち。
この曲のほとんどのリフは、メインリフのアレンジとして繰り返されている。無駄を削ぎ落とした構成が、サビの派手な展開をさらに際立たせている。
歌詞では、挫折や葛藤を乗り越え、未来への希望と強さを描いた。特に「We are The One 」のシンガロング部分は、ライブで観客との一体感を作り出すための核となるパートだ。
ライブでは、このフレーズを通じて観客と心をひとつにし、全員で拳をあげ、叫び、飛び跳ねて全身で楽しんでほしい。
最後に、俺たち MELT4を支えてくれているすべてのファン、スタッフ、そして仲間たちに心から感謝を伝えたい。
Champions (We are the One)は、ライブで完成する曲だ。一緒に最高の瞬間を作ろう。
未来の Champions は、お前たちだ。